RX−7



4型から見た5型と6型(前編)

 5型が発売される前にはプレス試乗会でRSとRを同日に箱根ドライブ。発売後は筑波サーキットでタイプR、MINEサーキットでタイプRSを全開で走らせています。6型は軽く街乗りをした程度ですが、5型とのドライビングフィールには全く違いを感じませんでした。私の乗っている4型RZは、新車のフルノーマルから丸3年間の雑誌テストを行なっていたのですが、平成8年の真夏はフルノーマルのままでした。5型でサーキットを攻めたのも真夏ですから、まずは以前乗っていた1型の事も思い出しながら夏のフルノーマル比較でも書きましょう。
 はじめて4型に乗った時には、1型では考えられないトルク感とコーナリング性能の向上にビックリしました。1型はFCに比べれば飛躍的なパワーアップを果たしていましたが、シーケンシャルコントロールに欠陥が残り、加速の段付きが大きかったのです。ダブルウィッシュボーンになったサスペンションもピーキーで、正確なカウンターステアを当てられないドライバーには手強いクルマでした。4型になってからのパワーアップ(255馬力から265馬力への僅かなパワーアップのはずなのに)は目覚ましく、シーケンシャルコントロールも完璧。ツインターボの段付きは全く姿を消していました。サスペンション特性もピーキーな部分はなくなり、ドライバーが意識的なコントロールを行なわないかぎりは安定したアンダーステア特性を維持します。5型試乗会の日には265馬力から280馬力への飛躍的なパワーアップを期待していました。ところが・・・



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