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RX−7 |
![]() たいへん、大変、すごく、いっぱい、山盛りお待たせしました。RX−7(FD3S)の車高ダウンのハナシの続きです。今回はRX−7に限らず、セッティングの基本となる車高とアライメントの関係について説明しましょう。すでにサス交換とホイールチョイスの基礎知識のところで書いたのですが「よくわから〜ん」と不評だったので、補足しておきましょう。なかなか手を抜かせてもらえませんね〜。 まずはアライメントとジオメトリーについてですけど、多くの方が混同している事が多いようです。ジオメトリーとはクルマの基本設計によってボディとサスペンションとの間に決められている位置関係のことです。簡単に説明すれば、サスペンションとボディ、アームとボディが何処でボルト止めされているかがジオメトリー。一方、アライメントは4つあるタイヤの位置関係を調整(サスペンション交換して車高やト−角が変わる等)したり、勝手に変わってしまった結果の事をいいます。つまりアライメント調整というのは「4輪のタイヤの位置関係を適正化する」と言い換える事が出来ます。またアライメント変化というのは、ブレーキングによってノーズダイブが起こったり、コーナリング中にロールしたり、サスペンションが動くことによって4つのタイヤの位置関係が変化する事を言います。どうでしょう。今度は解っていただけました? では、車高を変えると何が起こるのでしょう。例によってフロントに絞り込んで説明しましょう。フロントにはギヤボックスを介して、ステリングホイールの回転をタイヤの動きに変換する機能があります。そのギヤボックスの先端にタイロッドという棒が付いていて、タイロッドがタイヤを固定しているナックルを押すことによりフロントタイヤの向きが変わります。まずは下の図を見て下さい。 |
![]() | なんか算数の授業みたいで面倒臭いのですが、同じ長さAののタイロッドが角度を変えることによって長さBに変化してしまう事が解りますか? 長さAはタイロッドの長さであるとともにギヤボックスからナックルまでの距離も表します。では長さBが何なのかと言えば、やはりギヤボックスからナックルまでの距離です。長さAはノーマル車高の状態、長さBは車高を下げた状態と仮定します。もし理解できなければ、地面に寝転んでタイロッドを見た状態で、クルマを揺すってもらえばイイでしょう。車高が下がるとタイロッドには上向きの角度が付きます。この上向きの角度を上半角といいます。結論を先に書いてしまうと、車高を下げるとタイロッドには上半角が付き、その結果としてタイロッドのタイヤ取り付け部分(タイロッドエンドと言います)はギヤボックスの方に引き寄せられることになります。その結果としてタイロッドがタイヤの中心部分よりも前に取り付けれているクルマ(FD3S型RX−7はこのタイプ)は車高を下げることによってトーインが付き、後ろに取り付けられているクルマはト−アウトが付くのであ〜る。ではでは、より解りやすくなるように続いてさらに下の図を見てみよう! と思ったら、スペースがなくなってしまった。今度こそ近いうちに続きを書くので、読者の皆さん RaTech Web の定期的なチェックをヨロシクね。 |
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