RX−7
4型から見た5型と6型(後編)

 締めくくりは、4型と5型フルノーマル車の真夏のサーキット比較です。4型は筑波サーキットとエビスサーキット東コース、5型は筑波サーキットとセントラルパークMINEサーキットをフルノーマルのまま走っています。走った日時が異なれば、同じサーキットで同じクルマ&ドライバーであってもデータにはなりませんが、参考ラップタイムは4型(タイプRZ)筑波が1分7秒897、5型(タイプR)が筑波1分8秒009、MINE1分47秒133(タイプRS)でした。4型と5型で最も異なるのはクーリングです。4型では適正水温でスタートして5ラップ後にはノーマル水温計が動き出す(推定水温は110度)のですが、5型は終始水温計の指針位置が変わることはありません(推定水温90〜105度)でした。この差は圧倒的です。カタログデータでは1〜4型と5〜6型を比較した場合に 1)ラジエター冷却開口面積2.1倍 2)インタクーラー冷却開口面積1.8倍 3)オイルクーラー冷却開口面積1.8倍 となっていますが、見た目でも実質でも冷却性能の向上は著しいのです。少なくともノーマル車においては、夏場のサーキット(ミニサーキットは筑波&MINEよりもクーリング条件が厳しいので断定できません)で10ラップ以上を全開走行してもエンジン破損に至るようなオーバーヒートは起こらない事は実証されました。この結果を踏まえて、私の4型RZもフロントマスクとエアダクト一式を5型のものに交換しました。次回は1型、4型と5型のノーマルサスペンション比較をお届けします。


連載その5につづく
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